San Diego Town

　交通事故治療において一番大切なことは、早期に治療を始めることです。交通事故による症状は、ほとんどの場合は後になってから現れることが多く、その時は全く痛みが無いから大丈夫だ、と何の治療も受けず に放っておくと、後になって痛み、痺れ、機能障害、頭痛、首痛、腰痛などが現れることも多々あります。しかし、事故後痛みが少ないからと治療を受けずに放っておき、そしてしばらく経ってから痛みが少しずつ上が っていき、痛みが耐えられないからいざ治療を受けようとしても、自動車保険ではカバーされないことがあります。そのためにも、早めに専門家に診てもらい、早期治療することが大切です。
　アメリカでは、車の追突事故で首や背中に痛みが現れた場合には、カイロプラクティックで治療を受けるのが一般的です。カイロプラクターは、まずは事故による色々な部分の損傷程度を、どの位なのかを見極める 為の身体検査をして、必要であればレントゲンなどで、骨の異常なども撮影して確認いたします。そして骨、筋肉、靭帯などの軟部組織の障害を専門的に扱いますので、損傷具合によっての治療方針を立て、し っかりと損傷部位の治療を進めていきます。我々の専門としては、背骨、軟部組織の損傷であるムチウチ症などは、一番適しております。
　交通事故の治療は、通常の治療とは手順が異なります。また複雑な事故処理で、保険会社とのやり取りが難しい場合は、交通事故専門の弁護士を雇って、すべて一任して事故処理をすることもできます。

事故後の手順として、

1. 車をまずは安全な場所に移動して停車する。
2. 911に連絡して、事故とケガ人の状況を説明する。今は事故に関して、警察に連絡しても、その場でケガ人がいなかったら警察は来ません。それでも念のため、事故が起きた記録を残せますので、出来 るだけ911に連絡することをお勧めいたします。
3. 相手と情報交換をする。（ドライバーズライセンス、保険の確認、相手の連絡先、その他の搭乗者名）
4. 携帯電話などで、自分の車と相手の車の損傷部位の写真撮影をする。
5. その場で、事故の目撃者がいる場合は、その方の連絡先を聞いておくと、後々に保険会社との自己確認で有利になります。
6. 事故の状況を、自分の保険会社にその当日中に電話する。
7. その時点で既に痛みが発症していたら、早めにカイロプラクティック治療を受ける。

特に痛み等が無ければ、その日は出来るだけ自宅でゆっくりと休む。

車の事故の保険に関して、
　自分の過失による事故で相手に損害を与えた場合は、自分の保険を使って相手の車と身体の治療費等の損害をカバーします。自分の車に関しては、車両保険(Comprehensive/Collision)でカバー出来 ますが、自分の身体に関しては、搭乗者保険(Medical)に入っていなければ、カバーはありません。保険を使えば、当然次回からの保険料は上がります。
　相手の過失による事故で自分が損害を被った場合は、相手の保険を使って自分の車と身体治療費等の損害を請求いたします。
　相手が無保険だった場合で、相手の過失による事故で自分が損害を被った場合は、自分の車両保険(Comprehensive/Collision)で車を、搭乗者保険(Medical)で身体の治療費をカバーします。
また 加害者無保険(Uninsured/Underinsured Motorist)に入っていたら、そちらから自分の車のカバーも出来ます。いずれにしても、この場合で相手の過失が認められた場合は、自分の保険料は上がりません。

自動車保険の種類

Liability Coverage(自賠責保険)
Bodily/Property Injury Liability
自動車事故において、相手に傷害を加えたり死亡させたり、相手の所有物を損害した場合に補償する保険。

Optional Coverage(任意保険)
Medical Payment
自動車事故において、運転者および同乗者の医療等を補償する保険。この場合保険の所有者が、自分以外の車の事故でもカバーします。
Uninsured/Underinsured Motorist
自動車事故において、相手が保険に入っていない場合や、当て逃げされて相手が特定出来ない場合に補償する。
Comprehensive/Collision
自分の過失の自動車事故や、事故以外の災害や盗難などで自分の車に損害があった場合に補償する。

　これら自賠責保険と任意保険の全てに入っている場合が、フルカバー保険となります。但し、保険会社により条件等異なりますので、各保険会社で詳細を調べてください。