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岩浪弁護士事務所

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カテゴリー:法律
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大家さんになる(1)

Q.この度、引越しをすることを機に今まで住んでいた家を貸し出そうと思っています。どのようなことに注意したらよいでしょうか。

A.住宅を貸す場合、一番気をつけたいのはテナントの選択です。物件をきれいに使ってくれ、レントをきちんと払ってくれる方を入れたいものです。選択をする際に大家さんの多くがクレジットチェック、リファレンスチェックや雇用先の確認等を行います。面識もない人がどの位よいテナントになってくれるかを見極めるのは難しいことです。

テナント選考の際、法律的に気をつけておきたい点は幾つかあります。まず、クレジットチェックや雇用先の確認を行う事への承諾をを申込者より書面でもらっておくことをお勧めします。雇用主によっては承諾の書面がなければプライバシーの問題から大家さんの質問に答えないというところもあります。又、クレジットチェックを行ってその結果が悪いということで賃貸を断った場合、申込者から申し出があれば大家はクレジットチェックの結果を申込者に知らせる義務があります。 それ以上に一番注意しなければならないのは、選考の基準は人種、性別、家族構成等に基づいて行われてはいけなく、こういったことにおいて平等でなければならないということです。

例えば、日本人の方が綺麗に使ってくれるので日本人でなければ貸したくないという大家さんもしばしばいらっしゃるのですが、それは人種による差別として法的に問題になりえます。小さい子供がいるとドアや壁に損傷がつく可能性が高いからといって子供のいる家族には貸さないというポリシーは家族構成による差別となりえます。

テナントが決まってからも、ディポジットの金額の上限や鉛入のペンキについての知らせをすることなど様々なことが大家には州法で義務付けられています。加州はテナントに対する保護がとても強い州です。日常生活ではあまり気にしないようなことでも法的に問題になりえますのでご注意下さい。