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岩浪弁護士事務所

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カテゴリー:法律
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飲酒運転(DUI)について

車社会のアメリカではどうしても、飲んだ後に運転をしてしまうことが多くなります。自分では酔っていないと思っても、法的リミットのアルコールレベル(0.08)以上になっていることが殆どです。
飲酒運転の絶えないアメリカでは、ペナルティーがどんどん厳しくなっていく傾向にあります。罰金などはよい方で、下手をすれば投獄、運転免許停止などと厳しい刑が科されることも多々あります。
「飲んだら運転しない」が最善のポリシーです。


政府からの干渉から身を守る権利の強いアメリカでは、日本の様に簡単に職務質問をすることはできません。警察は何かしら犯罪(スピード違反なども含む)が起こっている可能性が高いという状況下でなければ走っている車を止めることはできません。(走っている車を止めることをTraffic Stopと呼びます。)
警察が理由もなく車を停止するように指示した場合は、その後発覚した犯罪(飲酒運転など)を無効にすることも出来ます(あまり容易ではありません)。止められた時には、なぜ止められたのか理由をきちんと聞くようにしましょう。


Traffic Stopを行った警官はまず、運転免許証、保険証明書、車の登録書(Registration)の提示を求めます。その時に、運転手が酒帯ているかをチェックします。(目が赤い、酒の臭いがするなど。)また、アルコール飲料を飲んだか、いつどこでどれくらい飲んだかの質問をしてきます。そして、車の外に出るように指示し、そこで、Field Sobriety Testと呼ばれる幾つかのテストを行います。
また、Breathalyzer(呼気アルコール分析計)に息を吹き込むように指示されることもルーチンです。これらの検査は任意ですが、拒んでも、テストで引っかかっても結局は警察署に連れていかれるのは変わらないので、心証をよくするためにも指示に従ったほうがよいでしょう。
これらのテストの評価の一つに警官の言った通りに行動することが出来るかという項目があります。言葉が少しでもわからない時は、はっきりとその旨伝え、通訳を要求するとよいでしょう。(ただし、この時点では通訳をつけてもらう権利はないので、必ず通訳がつくとは限りませんが、言葉がわからないことを正当化するのには役にたちます)Field Sobriety TestやBreathalyzerテストに引っかかると警察署に連行されることになります。
警察署につくと、呼気または尿検査(ところによっては血液検査)でアルコール濃度を測ることになります。この際、テストを拒むと、それを理由に一年かんの免停となります。この検査でアルコール濃度が0.08を超えているとDUI逮捕となります。逮捕後は家族などに連絡することが許され、保釈金を払ってもらうと釈放となります。

 

上記は一般論で、個々の状態では必ずしも適応されるものではありません。個々の状態については専門家にご相談されることをお勧めします。