サンディエゴタウンがゆく!
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ココロのハナシ~カリフォルニア州公認心理カウンセラーから学ぶ正しい心理学
08/16/21
大坂なおみさんへのバッシングからわかる、日本のメンタルヘルスとその病に対する理解の低さ
こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。
今回のオリンピックで、大坂なおみさんは最終聖火ランナーを務めましたが、競技の方は残念な結果に終わってしまいました。これを受けて、大坂さんへのひどいバッシングがかなり目立ちましたが、その中でも一番酷いものを今回取り上げたいと思います。前回に引き続き今回も大坂さんに関する記事を書かせて頂く事で、メンタルヘルスの理解が少しでも深まれば幸いです。
「うつ病なら試合に出るべきではなかった」
様々なバッシングがありましたが、中でもこの「うつ病なら試合に出るべきではなかった」という批判が一番酷いものです。この批判そのものが日本のメンタルヘルスとその病に関しての理解が未だに非常に遅れている事を物語っています。
欧米に比べ非常に遅れている日本のメンタルヘルスとそのシステムの現状
大前提として、日本のメンタルヘルスの理解やそのシステムは欧米に比べて非常に遅れています。非常に多くの部分で遅れており、全て説明するとかなりの量になりますので、ここでは簡単にお話しさせて頂きます。
- 誰でも「心理カウンセラー」と名乗れてしまう
アメリカでは大学院卒業、インターン3000時間を修了、国家試験を2つ合格後に初めて心理カウンセラーと名乗れて心理カウンセリングが提供できます(私の保有する資格の場合。他の資格も大体同様の条件です)。ヨーロッパも大体似た条件です。しかし、日本は誰でも心理カウンセラーとして名乗れてしまいます。
- 資格の基準が低すぎる
日本で最近できた国家資格は大学卒業で取れてしまいます。他にもよく聞く資格ですらも、インターン時間なしでも簡単に取れてしまいます。
- 心の病=休職
非常に多くの場合、心の病=休職という方程式が日本では当たり前になってしまっていますが、アメリカでは必ずしもそうではありません。実際、心の病だからといって必ず働けなくなるわけではないどころか、場合によっては仕事をしていた方が心にとっては良い場合も多くあります。
- 精神病院は未だに長期入院を強いる
アメリカでは長期入院はできるだけ避け、どうしたら早く退院させ地域医療に委ねられるかという姿勢であるのに対し、日本は未だに長期的な入院をさせる事が常識になってしまっています。
遅れが生み出す偏見と無知
上記のように、様々な面でメンタルヘルスとそのシステムの遅れがあるため、心とその病に関して間違った情報がインターネット等を通じて蔓延ってしまい、「知識として当たり前の事」として捉えられてしまっているのが日本という国です。これが原因で、今回の大坂さんへの「うつ病なら休むべき」という、的外れで正しくないバッシングが起こってしまったと言えるでしょう。
うつ病の種類
一言にうつ病といっても、いくつか種類があります。一般的なうつ病の場合は、軽度、中度、重度とあります。確かに、体を動かす事すらも非常に難しい重度のうつ病の場合は、休職を考えた方が良いでしょう。しかし、軽度や中度のうつ病に関しては、多くの場合働くことができると考えて頂いていいでしょう。それでも休職を強いれば、逆にうつ病が悪化してしまう可能性もあります。
また、一般的にはわかりにくい、「低飛行な」うつ病というのもあります。詳しくはこちらをお読みください。このうつ病は仕事をする事には問題もないけども、長い間悲しい気持ちが続いたり、睡眠障害や自信喪失の状態が続く事を言います。この病も同じく、仕事をしない方がうつ病には良くないケースも多々あります。
不安障害からくるうつ病
大坂さんは心配・不安(anxiety)で困っていた事も告白しています。もしこれがうつ病の起因になっている場合は、同じく仕事を休んだから良くなるわけでもありません。それどころか、休職して心配・不安が悪化してしまう事もあり、休職は逆に心に良くない可能性もあります。不安が起因するうつ病に関して、詳しくはこちらをお読みください
以上、大坂さんへのバッシングがなぜ起こるか、まだそのバッシングがなぜ正しいものではないかについてご説明致しました。これを機会に少しでもメンタルヘルスとその病への理解が深まって頂ければ幸いです。
荒川龍也, M.S., LMFT #82425(カリフォルニア州公認心理カウンセラー)
EMDR trained Therapist (EMDR トレインド カウンセラー)
Address: 2790 Skypark Dr. Suite 102 Torrance CA 90505
Phone: (424)254-8823
Website:japanlatorrancecounseling.com