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コラム Column
アメリカで看護師になろう!
09/14/21
体験談vol.2 Rさんのアメリカ看護留学体験記
~念願のアメリカ看護師に!現地で就職しました!~
英語力ゼロから始まった語学留学を経て、看護大学編入を果たし一昨年卒業。
現在、アメリカで念願の看護師として勤務しています。Rさんに、再びお話しを伺いました。
プロフィール
看護学校卒業後、昭和大学病院救急センター・日本大学病院救急センターにて、十数年にわたり勤務。2014年に留学のため渡米。2017年アメリカで正規看護師になることを決意し看護大学で学ぶ。 2019年9月に卒業し、現在ロサンゼルスで看護師として働いている。
アメリカ看護師を目指すということ
アメリカで看護師を目指すということは、人生の大きなチャレンジです。人生には、何度か分岐点が舞い込みます。それをチャンスととらえて受け取るか逃すかは自分自身です。成し遂げられる人にのみ、チャンスは巡ってくると私は信じています。アメリカで看護師を目指していた1人として私の経験をお伝えすることで、皆さんがつらさや悩みを感じた時に勇気付けることができればと思います。
日本では、看護師になるまでに大変な道のりを経験します。たとえ看護師となっても、看護は終わりのない学びであり、また過酷な勤務によって、自然と努力と忍耐力が養われていると思います。しかし、日本で看護師の経験があっても、アメリカで看護師を目指すということはさらなる努力と忍耐が必要です。
アメリカで看護師を目指すには、看護大学、OPT申請、NCLEX申請、RNライセンス、永住権取得申請などにかかる費用に加え、アメリカで生活するお金が必要です。しかし、学生は仕事を持てるステータスではありません。収入がない状態が続きますので、期間が長くなるにつれて精神的負担も増えてきます。私の周りでも、予測不可能なコロナ禍ではたくさんの学生がアメリカでの生活維持が困難になり、夢半ばで帰国を余儀なくされています。アメリカで生活することは予想している以上に大変です。そして、留学生はアメリカ生活を維持できない状況になれば帰国の選択しかないのです。アメリカ看護師を目指し、予想外の状況が起こっても不安なく対応していくにはお金の準備が必要なのです。
また、アメリカに来たその日から、公共でのやり取りはもちろん、学校や重要な書類の手続きも英語環境の中で、1人で行動していかなければなりません。医療英語で早く進む授業に圧倒されながら、レポートや宿題に何時間もかける毎日。私も新しい生活環境下で自信を失くした時もありました。日本のように家族も親友も近くにはいないので、常に孤独を感じるでしょう。もし、昔の私と同じように、現在学校で孤立を感じている人は、まず孤立している自分を受け入れ、学校の小さな社会ではなくもっと大きな世界に目を向けてください。そして、周りに流されず自分に正直に行動すれば、必ず自分を理解してくれる人と巡り会えると信じてください。
私は、孤独で精神が追い込まれたとき、先生や他国の友達、そして定期的に星さんと会うことで気持ちを表に出し、心の切り替え方のアドバイスを受け精神面を支えてもらい乗り越えてきました。1人で全てを背負い自分の精神が限界になる前に、精神の軌道修正ができる自分なりの方法を見つけ出すことが、アメリカで生活していく大きなポイントになると思います。
また、特にコロナ禍では、ありえないようなことが起こるのを覚悟しておく必要があります。私はNCLEX試験日に、試験会場で突然試験中止を伝えられ、しかも延期ではなく、試験予約からまた再度手続きしなければならないという説明を受けました。会場に集まった受験者達は、動揺しつつも“Be nice”と言い合いながらハグをして気持ちを整理しました。今では良い思い出になっていますが、長期間にわたる勉強漬けの日々に加え、当日緊張状態で試験会場にいた私は、これは現実なのか夢なのか…と戸惑いました。そして、看護師を目指している期間は言葉では表せないほどの努力の継続と、アップダウンする心をコントロールしていかなければ叶えることはできないと実感しました。私はいつも、つらいことが起こった時に「困難は乗り越えられる人にしかこない。自分の成長のためにそれに直面している」と考えるようにしています。その根拠は、幾度の困難に直面し乗り越えて来た精神を持っている方は皆、看護師をはじめアメリカで自分の夢を叶えているからです。
私も、アメリカで看護師になるという夢を叶えるために努力してきました。情報収集もお金の工面も書類の手続きも、全てアメリカで行わなければなりませんでした。決して順調ではない道のりでしたが、私が苦難を乗り越えられ今も進めていけているのは、星さんと歩んでいるからだと確信しています。私がアメリカ看護師を目指した時から、節目ごとに必ず星さんとお会いしています。それは私の進む道を明確に示してくれること、不安や悩みを正確な情報と共にクリアにしてくれること、そして私と真剣に向き合い続けてくれて、喜びもつらさも一緒に共有してくださる心を持つ女性だからです。星さんからの言葉にはいつも背中を押してくれる力強さと、どんな時も見守っていてくれる安心感があります。そしてうれしい報告ができた時が、つらかった経験が良い経験に変わる瞬間であり、看護師に一歩ずつ前進していると自信に変わりました。星さんの笑顔を見ることは、私にとって今よりも一歩進んで新たな困難を乗り越えていくモチベーションになっています。
最後に、現在アメリカ看護師を目指している皆さんに忘れて欲しくないことがあります。長期間わたって準備をし、新しい生活と看護師になる希望で満ちあふれていると思います。けれど、私はアメリカでの生活が始まってから、自分の思い描いていたこととの相違や、さまざまな情報に流されて、自分の方向を見失いアメリカ看護師になるのを自ら遠ざけてしまった方をこれまで多く見てきました。正確な情報とアメリカ看護師までの道のりが明確であること、医療英語やNCLEXの勉強の基礎ができていること、そして学校や書類申請と費用の確保ができている環境がどれだけアメリカ看護師への近道で、恵まれている環境であることを忘れないでください。そして、まん延する情報や仲間に流されない強い意思と判断力を持って欲しいです。私もいまだ不安や悩みを抱え、孤独な時もあります。しかし、強い気持ちが良い結果を運び前進させてくれています。アメリカ看護師を目指した時の気持ちと、自分が信じた方を心から信頼することがアメリカ看護師を実現させるのだと思います。私もここアメリカで、看護師として気持ちも新たに努力していきたいと思っています。
星 宣子から
Rさんと最初にお会いしたのは7年前の2014年ですね。あの頃、Rさんは語学留学してきたばかりで、英語力を上げてアメリカを満喫したいと話していました。その際、日本で看護師だったRさんに、私はアメリカで看護師になることを勧め、同時に私の経験やアメリカで看護師を目指す看護留学生たちの話もしたと思います。私は自分がアメリカ生活で苦い経験をしてきたので、アメリカンドリームのような話をすることがあまり好きではありません。普通に生活する上での良い点や悪い点を含め、自分が経験したことを正直にお話しするようにしています。
その3年後、Rさんから「アメリカで看護師になりたいのでサポートをお願いしたいです!」と再度ご連絡を頂きました。Rさんはすでに留学生として住んだ経験もあったので、看護学校へ入学することも、そして看護師として永住権取得することが厳しく険しい道であることを承知していました。実はその時にRさんが、弊社に留学サポートの申し込みをしても諸事情でサポートが受けられなかった人たちがいるということを驚いた様子で話してくれました。このビジネスを始めて10年以上が経ちますが、弊社では申し込みいただいた方を誰でもサポートするわけではありません。私たちがサポートできると確信した人のために全力で臨みます。どんなに人間性が素晴らしく能力がある人材でも、人によってはいろいろな事情で書類が受理されず滞在許可が下りない場合があります。私は全力でサポートしたいと思った人に「書類に問題があるけど何とかなりますよ」と適当なことは言いたくありません。必ず入学できる、就職できると見込んだ人をサポートしているのです。
3年振りにお話したRさんですが、経済面や手続き上でも全く問題がなく、またアメリカで看護師になるということは、たとえ現地の人でも難しいということもしっかり理解して覚悟を決めていました。そこから、アメリカで看護師になるまでのトータルサポートを行い、無事に看護大学入学、卒業、永住権取得、そして就職を果たしました。本当にここまでよく頑張ったと思います。
「人生には、何度か分岐点が舞い込みます。それをチャンスととらえて受け取るか逃すかは自分自身です。成し遂げられる人にのみ、チャンスは巡ってくると私は信じています」。Rさんのこの言葉に私も同感です。看護留学に必要なのは、チャンスを生かす判断力と努力、そして海外で生活するための十分な経済力なのです。
アメリカで看護師を目指すというRさんを応援してくれた日本のご家族にも感謝ですね!これからはアメリカの看護師として経験を積んでください。私もこれからもずっとRさんを応援しています!
Rさんの体験談 第1~3回までは下記のリンクからご覧ください。
Rさんの卒業校のウェブサイト「海外で活躍する卒業生」に掲載された記事も合わせてご覧ください。
写真提供元:by アメリカ看護