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コラム Column

Bayside Auto の知っ得情報!!

Bayside Auto − ベイサイドオート

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カテゴリー:車関連
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クラシックカーの簡単なレストア

年も明け、漸く日常生活が戻ってきたような気がします。皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、2017年最初のコラムは1985年のキャディラック、エルドラド・ビアリッズ・コンバーチブルのバンパーフィラー交換を写真と共にご紹介致します。 



1:この当時のバンパーは5マイルバンパーと言い(日本では衝撃吸収バンパー)少しぐらいバンパーとバンパーがぶつかってもボディーにダメージが及ばないように、大きなバンパーを、2本のショックアブゾーバーが支えている形になっています。衝撃の時に、8センチくらいバンパーがボディーに側に入っても、ボディーが凹まない様にゴムのフィラーが付いています。 そのフィラーが何年も経つと劣化して色が変色し、硬くなりボロボロと割れてしまいます。




2: そこで今回は、そのフィラーの部分を新しい部品に交換する事にしました。30年も前の車の部品が見つかるのは、アメリカの凄いところです。ただ同じゴムの材質を使用すると、数十年後にまた劣化してしまうことが考えられる為、部品は純正ではなく、社外のグラスファイバー素材を使用することにしました。新しいフィラーには色が付いて来ませんので、車体と色を合わせて塗装をすることから始めます。  




3:まずはバンパーを外しテールライトも外します。ランプの中にネジが2本隠れています。フィラーのネジは7ミリ、8ミリ、11ミリです。この頃のアメ車は、インチ基準のネジからミリ基準のネジに変わる頃なので、インチに近いミリ基準ネジが使われています。 




4:古いフィラーを外しているとボロボロと崩れてきてしまいます。フィラーの脱着はそれほど難しくないのですが、日本車しか直した事のない人には少し分かり難いかもしれません。ここで福田の経験が光ります。 




5:新しい部品はファイバーなので融通が効か利かないため、塗装したてのフィラーに傷をつけないように、取りつける際には細心の注意を払いました。付けた後は車体とのラインを合わせ、テールライトとバンパーを元に戻します。 



6:30年も経っていますので、この作業時に電球を新品と交換するのも忘れないようにするのもポイントです。




7:同時にテールランプも、綺麗に磨いておきます。メッキ部分はもちろん、赤い所は洗車傷などの見えない傷が沢山ありますので、細かいコンパウンドで磨くとすごく綺麗になります。今まで色々なメカニックと仕事をしましたが、外した部品を綺麗にしてから取り付けるという、キメの細かい仕事に気付ける人はいませんでした。福田はこの大切な教えを日本のヤナセで教えてもらったそうです。 




8:ライン、隙間、ライト回りの確認をして終了です。 ライトは見事に明るくなりました。



日本のヤナセに長年勤務をしていた弊社の福田はクラシックカーを愛してやまず、アメ車・ドイツ車の修理は大の得意で、今回の仕事は血が騒いだそうです。キャディラックは32年も経っているとは思えないほど綺麗な車に生まれ変わりました。年代物のクラシックカーでも、現代の良い素材を古くなった部品と交換するだけで見違えるほど綺麗になり、また車の価値も上がります。 Bayside Autoではクラシックカーの買付け、修理、お引き渡しまで、長年の経験に裏付けされたサービスをご提供致しますので、安心して任せ下さい。 

次回は前方のバンパー交換の様子をご紹介しますのでお楽しみに!