San Diego Town

車社会のアメリカでは、車の価値が日本よりも割高で、売却時も結構な値段で売れるというのは皆様の中でも同じ認識だと思われます。なぜ価値が残りやすいかと言いますと、”車の需要が高い”からではないでしょうか？
 
ただし、中古車の需要は様々な要素が絡み合って変化しているため、タイミングを誤るとびっくりするくらい損をしたり、逆にタイミングが良いと思っていた以上の値段で売却できたりします。要因としては、景気、品数、人気、新型モデルの発売、ガソリンの値段などが主な要因です。

最近の出来事で分かりやすい例を挙げると、SUV車があげられます。上記であげた一例の”ガソリンの値段”の上昇のせいか、最近、市場でのSUV車はあまり勢いがありません。ガソリン高な時期にSUV車を売却される時は買取金額が下がります。自分が以前勤務していたG社の立ち上げの為にサンディエゴへ赴任してきた年の市場は荒れていました。ガソリンの値段が跳ね上がっていた時期だったからです。市場では大型SUV車&大型トラックなどが流れてくると、皆、逃げる様に立ち去って行きました。
もう一例ではトヨタのハイブリッド車のプリウスがあげられます。もう６ヶ月以上になりますが、日本の震災の影響でアメリカ国内の新車プリウスの在庫が品薄になり、新古車に近いもので代用しようという流れができ、新古車・低マイルの中古車の取引値は格段に上がりました(未使用であればそれこそ新車と同じような値段での取引もあった位です)。しかし、その値段高騰に乗じて、レンタカー会社が所有しているプリウスが市場に流れてきて、結果、世の中に出回っている品数が過剰になってきた様に思われます。先週、市場へ足を運んだ時に目にしたのは、２０１２年モデルの発売を控えているのか、２０１１年モデルや２０１０年モデルの叩き売りが始まっていました。さらに追い討ちをかけるように年末に向かうにつれ車業界は閑散期のため、仕入れは消極的になってきます。
 
さて、これらの影響がどのくらいあるかというと、ほんの2、3ヶ月の間におおよそ＄1000から＄3000の相場の変化がありました。せっかく大切に載ってきた車を売るのであれば、良い時期に売却したいのがオーナー様の気持ちだと思います。車の相場を読むということは容易なことではありませんが、機会があれば信頼のできるクルマ屋さんに早めに売却の相談をしてみるのも良いかもしれません。

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