San Diego Town

サンディエゴでは雨は少ないのであまり洗車する必要がないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、乾燥地帯に位置している関係でサンディエゴでは昼と夜の寒暖差が激しく、頻繁に車に結露が発生します。その結露が原因で、風で運ばれてきた埃や砂粒が簡単に車に張り付くため、実際のところ、車の汚れの程度は日本で車を保有する場合とそれほど変わりません。

さて、サンディエゴでの車の洗車方法は大きく分けて3つあります。

1. 手洗い専門の洗車ショップやガソリンスタンドに行って洗車する。（およそ$15前後。日本に住んでいた時も度々見かけました。）
2. ガソリンスタンド等にある洗車機を利用する。（およそ$10前後。日本でもポピュラーだと思います）
3. 洗車グッズを購入後、街中にある「洗車場」に行って自分で洗車する。（グッズ購入後はおよそ$5前後。日本にも洗車場はたくさんありますね。）

ここで、「あれ？自宅前の道路での洗車は？」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

実はサンディエゴでは自宅前の道路や、自宅敷地内の私道での洗車には厳しい規制があるため一般的ではありません。その規制の理由は、サンディエゴが乾燥地帯に位置していることと、街のStorm Drain System（雨水排水システム）が大きく影響しています。

サンディエゴの水道水の約9割は数百マイルも離れたコロラド川（上流にはグランドキャニオンがあります）からパイプラインで引っ張っています。普段生活している分には水不足ということを感じることはほぼありませんが、実際には6月から10月は10時から18時の間、11月から5月までは10時から16時の間は、水の利用が制限されています。というのも街の人口全部を賄える水の供給源がないため、もしも水不足になったら・・・

また、サンディエゴで雨が降った際の雨水は、基本的にそのまま海に放流されます。もし自宅前で洗車をすると、洗車時に利用した洗剤等が洗浄水と共に、雨水を通す配管を通ってそのまま海に流れ出るということ・・・

そのため、サンディエゴでは水の節約と環境保護の観点から、水の利用には大変シビアになっています。結果、自宅前での洗車は、日中の水の利用が制限されている時間帯は禁止だったり、水の無駄遣いを防止するために必ずノズル付のホースかバケツを利用しなければいけなかったり、サンディエゴ市役所のホームページに "It is illegal to dispose of wash water containing pollutants to the storm drain system!"（汚れた水を雨水排水システムに流すことは違法！！）と書かれている通り、洗浄後の水の扱い方などなど、細かく規制されています。
参照元: https://www.sandiego.gov/public-utilities/sustainability/water-conservation

とういわけで、「愛車が汚れてる！！」というときは、先に紹介した3通りの洗車方法（設備の整った洗車場）のいずれかを選択されることをお勧めします。制限や排水処理の問題を気にすることなく、また近隣の方々の目を気にすることもなく、規制の面からも精神衛生的にも安心ですね。