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Alpha Dental歯科医院
09/03/19
口臭
口臭が気になりますか?意外と気にする人は多いようです。自分の口臭、他人の口臭も含めて。たとえば混雑した電車の中で口臭を感じたらいやな気分になりますね。
口臭はある程度、だれにでもあると思うのですが、ある程度以上の口臭がある、という人は大きく分けて2通りいます。
1、何かしらの原因で本当に口臭のある人
2、実際にはそれほど口臭が無いにもかかわらず、口臭が気になって、口に手をあてて話すのが癖になったり、人と話すことが苦痛になってしまう人(自臭症)
口臭の原因の大部分は、口の中に残った食べ物のカスが腐敗した臭いや、歯垢、歯石等です。どれだけ歯を磨いても100%口の中の汚れをとることはできないので、口臭は多かれ少なかれ誰もが持っている自然なものです。
唾液は細菌を殺したり、洗い流したりしてくれる働きをもってます。ですから朝起きたときや空腹時、ストレスを感じるときなど、唾液が減少するとき口臭がが起きるのも生理的な現象です。(空腹時の口臭への予防対策としては、コップに2杯程度の水を飲むと有効的です。)
口臭のある人の原因
本当に口臭がある人の場合、次のような原因が考えられます。
1、歯石や歯垢が多い人
上手に歯磨きができない人、長い間歯医者さんで歯石を取ってもらってない人、歯並びが悪い人、歯と歯の隙間が大きすぎたり、小さすぎたりする人。
2、歯周病の人
歯周病のため、歯ぐきから膿が出る人。
3、大きな虫歯がある人
虫歯の穴にたまった食べかすや、虫歯が原因で神経が死んでしまったときに強いにおいが出ます。
4、舌苔
舌の上にびっしりつく白いコケ。最近の研究では、この舌苔によるものが口臭の原因の60%と言う報告もあります。軽いものであれば舌ブラシなどで歯磨きの後に少しこすると取れて、臭いも気にならなくなります。(あまり強く舌をこすりつけると舌を傷つける原因となるので気をつけてください。歯医者さんで舌用のブラシがもらえます)。ひどいものの場合、胃腸のトラブルやカンジタという細菌が繁殖していたりすることもあります。
5、全身的な問題
蓄膿症、胃腸の病気、内臓の病気、がんなど。
6、唾液の減少(ドライマウス)
シェ-グレン症候群、加齢、ストレス、口呼吸、体の問題、薬の副作用などで、唾液が減少することがあります。このときには口臭がひどくなります。
口臭への対策
自分の口臭が気になる場合。口臭の測定には
1、歯科医の臭覚による客観的口臭測定
2、機械的検査:MSハリメーター、ブレストロン、ブレスアナライザーなどがあります。これらは口臭外来等、口臭を専門に診ているところでの測定になります。
しかし、家庭でも口臭への対策に取り組むことができます。
自分の口臭が気になる場合、まずはちょっとお口の中をのぞいてみましょう。
舌が白く汚れていたり、磨きの残しがたくさんある場合には、それを取り除くだけでもだいぶ違ってくると思います。また唾液の量が正常がどうかも簡単に調べることができます。
10分間ガムを噛み、その間に出た唾液を飲み込まずコップなどに吐き出して、その量を測ってみてください。10ml以上(測るのが難しければ10gでも大丈夫です)が正常といわれてます。5ml以下ですと何か問題があるかもしれません。上述したことを行っても気になるときには歯科医師に相談してください。場合によっては専門機関に紹介します。