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歯医者 スマイルメークオーバーセンター ( Smile Makeover Center )

サンディエゴ 歯科 スマイルメイクオーバーセンター

サンディエゴ 歯科 スマイルメイクオーバーセンター

カテゴリー:健康
1450 Frazee Rd, #209 San Diego, CA 92108
TEL: (619) 929-9895

歯を失うということ

以前の特集でお話しましたが歯周近辺の健康は口内以外の健康状態と関係性があり、口腔内健康状態を維持することはとても大きな役割を果たしています。私たちの内臓組織(心臓、腎臓、肝臓、肺など)は歯を支える歯槽骨の健康状態による影響を受けやすい為、歯周病関係の病気にならないよう気をつける必要がございます。では私たちの顎の骨や歯槽骨がどのようなことで影響を受けるか見て見ましょう。


1.はぎしり

ぎりぎりと歯をこすり合わせる習慣ですり減りが起こりやすく就寝中に締め音がする歯軋りや無音で上下の歯を食いしばる習慣のクレンチングは骨の健康を損なう大きな問題です。歯軋りをするという事は歯だけでなく歯肉(歯茎)やその下の歯周組織に強い圧力を加え、炎症が起こり炎症した箇所へバクテリアが蓄積していき、いずれは歯槽骨自体をバクテリアが食べていくことで骨を失っていきます。歯周内に入り込んだバクテリアはやがて歯茎内を走る毛細血管から侵食し内臓組織へ入っていきます。このような病状を歯周病と呼びます。歯茎からの出血はこの歯周病に見られる最も多い症状で歯周病の疑いがあります。歯周病でよく勘違いされますのは歯ブラシをよく当てれば治すことができると思われがちですが、口内バクテリアは歯ブラシの届かないとこ ろまで行き着いたときにこうした症状を出し、気づいたころにはすでに歯周病であるというケースがほとんどです。こうして通常の予防粋を超えた状態の患者様は歯科医院での治療以外治すことはできません。


2.歯列

上記に記したように歯軋りをする大きな要因と関係が大きいのが歯列またはかみ合わせの問題です。歯と歯の間のスーペースが狭すぎて歯がひしめき合っている状態やスペースがありすぎることで左右のバランスが崩れ、これにより歯軋りやクリッキングという作業を夜中知らず知らずのうちに脳が左右バランスを整えようと調整するよう指令を出します。(歯軋り)そしてこの調整作業がかえって他の問題を引き起こす原因となります。これが骨の減少の原因となり歯茎から歯が伸びてきたように見えたりする要因となります。


3.歯石の蓄積

骨を失う理由のひとつには遺伝的要素もあることは確かです。患者様の中には歯磨きやフロスを毎日定期的にされて衛生士の行うクリーニングへ年2回来ていても歯石がすぐたまってしまうといったような体質の方もいらっしゃります。歯石の蓄積はそこへバクテリアが育ちやすい環境を作りやすく、バクテリアは歯石の中から歯肉、また歯周ポケットへ移動し繁殖しはじめ、やがて歯を支えている歯槽骨をバクテリアが食べていくといった危険性がやがて起こります。こうしてバクテリアが侵食していくことで歯周病の病状が進むこととなります。こうした状況を防ぐにはより定期的な衛生士によるクリーニングが不可欠となります。

 


4.抜歯

抜歯を行う際、抜歯角度により顎の骨や神経を絡んでいる等ケースがあります。これらの術的処置は術後の骨の再生に大きな影響を及ぼすことがほとんどです。また上顎の臼歯の抜歯には鼻腔の位置等により骨の密度や距離が懸念されます。抜歯で大切なのはもともとあった歯の場所周辺と歯のあった位置が骨として再度形成され塞がることです。よって抜歯の際に骨移植をすることは先々のこうした危険性を避ける為の重要な方法として考えられています。

抜歯前 抜歯したあとに
穴があいています
穴の中に人口の骨を移植し
縫い合わせます
4-6ヶ月待つと
骨が形成されます


5.欠陥根幹治療 (根尖性歯周炎)

骨の中で感染が起こり骨に影響を及ぼす原因のひとつで欠陥根幹治療が挙げられます。根幹治療とは歯の根っこへ繋がる神経、歯髄が炎症や感染を引き起こした際に治療されます。歯髄を除去し根尖孔(歯の根っこの先端)まで歯髄腔を充填しますがこの充填がしっかり行われていないと後から感染が起こりバクテリアの侵食が始まりやがて歯槽骨を食べていく原因となります。

当医院ではこうした歯の土台である歯槽骨の健康状態に検診の目を向け健康な歯を生涯残せますよう患者様をサポートしております。この機会に是非定期検診(年二回をお勧めいたします)におこしくださいませ。