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暮らし・生活 | アメリカの学生生活

アメリカの高校の卒業行事

高校最後の学年、12年生はアメリカでSeniorと呼ばれています。受験勉強や合格発表に頭を抱える日本の高校3年生とは違い、アメリカでは高校最後ならではの行事が行われます。

その中でも特に大きなイベントをご紹介しましょう。

1. Prom  プロム

プロムとは盛装して参加するダンスパーティーで、学年末に行われる場合が多いです。

参加できる学年は学校にもよりますが、特に大きな高校ではプロムは12年生の特権と言えるでしょう。ただし、パートナーの学年や通う学校の制限はない場合が多いので、参加者の中には他校の生徒や9〜11年生も見られます。

会場は学校内とはかぎらず、イベントホールや美術館、ホテルの宴会場などで行われる事もあります。場所などは生徒会や生徒で形成された役員が教員と掛け合い予算などもふまえて決められるケースが多いです。

プロムが近くなると、生徒達は一緒に参加するパートナーを誘います。もちろん、パートナー無しで参加する事も可能で、女友達とグループで参加などもよくみられます。ですが、「パートナーを探す」と言うのもプロムの醍醐味の一つです。普通に電話などで誘う人もいますが、中には大規模なプランを立て全校生徒の前で誘う人もいます。返事も絶対にOKとは限りません。基本的に誘った方が誘われた相手の分の参加費用を払うのが基本です。

変わって、 OKした場合誘われた方は参加費を出して貰う変わりに、会場でプロのカメラマンに写真を撮ってもらう時の印刷代を払う事があります。

服装ですが、基本的にプロムはフォーマル。スーツにイブニングドレスを着て参加する人が多いです。仮装パーティー など何らかのテーマがある場合もありますが、プロムは他のダンスパーティーより正攻法で行われる傾向があります。また、他のイベントとは違いプロムではディナーが込みになる場合もあります。その値段は参加費でカバーされます。

後は、カップルで話し合いドレスとタイの色を合わせたり、すべてフォーマルだけど靴だけスニーカーなど、基本的に自由です。プロムの前に誰かの家であつまり皆で行く準備をし、親が写真を撮ったり、コサージュとブーテニアの交換などを行い、リムジンをチャーターして会場まで行くグループも多くいます。


2. Grad Night グラッドナイト

そしてSenior達が待ちに待った卒業式。この祝い方もアメリカは日本と大きく異なります。卒業式の夜はGrad Nightと呼ばれ、親から子どもへのプレゼントとしてパーティーが開催されます。

内容はやはり学校により大きく異なりますが、基本的には卒業式終了から夜通し行われるイベントです。内容や行き先は生徒達には知らされず、最後の学年度を通し親同士で内密に計画される事が多いです。参加費用なども親が出し、内容や参加数により金額はおおきく異なります。

遊園地やゲームセンターなどはグラッドナイト専用の営業時間やチケットを提供している場合があります。

参考としてですが、私のグラッドナイトでは高校の体育館で行われた卒業式の後お菓子やジュースなどが隣の部屋で用意され、後輩や先生とお別れをした後、服を着替え卒業生のみバスに乗せられ出発しました。

最初の行き先はクルーザー。二階はダンスフロアで下はカードゲームやお菓子とドリンクが並べられ、夜の景色を見ながら湖を数時間クルージングしました。その後またバスに乗り、次に着いたのはゲームセンターでした。この時すでに夜中の12時をこしていたと思いますが、それから朝まで貸し切りで遊び放題でした。 睡魔に負けベンチで寝てしまう生徒もいました。そして日がのぼり、またバスに乗せられた私たちは親が準備して待っていてくれた大きな公園で朝ご飯を皆で食べ、それぞれの家へ帰りました。

なんともアメリカらしい、卒業式の夜遊びです。

 

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